
コーヒー豆を形状で分類すると、「フラットビーン」と「ピーベリー」に分類されます。
ピーベリーについては市販されている豆もいくつかあり、目にすることもあるかと思います。
しかし、フラットビーンという言葉はほとんど目にしないのではないでしょうか。
これは、収穫される豆のほとんどがフラットビーンであり、これが一般的な豆であることから、敢えてフラットビーンとは呼ばないためです。
また、ピーベリーを選別せずにフラットビーンと混在している場合(無選別)も、フラットビーンとは呼びません。

これは果実の中での種子のでき方の違いによるもので、外形で判別できます。
コーヒーの木の品種、精製プロセスや製造プロセスとは関係ありません。
通常1つの果実の中に種子が2個できますが、まれに1個になることがあります。これがピーベリーです。
【フラットビーン(平豆とも呼ばれる)】
・コーヒー果実1つの中に2個の種子(種子=殻+コーヒー生豆)
・ラグビーボールを縦に2つに割ったようなイメージで、いわゆるコーヒー豆の形
・収穫される豆のほとんどがフラットビーン

【ピーベリー(丸豆とも呼ばれる)】
・コーヒー果実1つの中に1個の種子
・ラグビーボールに近い形
・収穫される豆の数%がピーベリー(=とても少ない)


ピーベリーができる理由には諸説あります。
・個々の果実に供給される栄養量の過小や過多によるもの
・個々の果実への日当たりの違いによるもの
諸説あるということは、まだ解明されてないということだと思います。

これにも諸説あります。
・どちらも同じ木になるものなので、香りも味も変わらない
・ピーベリーはコーヒー品種の特長が強く出る
・ピーベリーは栄養が一粒に凝縮されるので、甘みが多い
・形状の違いにより微妙に焙煎時の火の入り方が異なるため、香りや味わいが変わる
個人の主観ですが、実際に飲み比べてみると、香りや味わいに違いがあると感じます。
ぜひご自身で感じてみてください。
機械によるピーベリーの選別が難しいため、農園で手作業で選別しています。
ピーベリーは収穫した豆全体の数%しかないと言われ、希少な豆で人気があります。
kaoru kopi の契約農園での実績値としては、ピーベリーは収穫量全体の5%程です。
当店では、コピルアックとナチュラルプロセスのコーヒーを、フラットビーンとピーベリー別々の商品として販売しています。
・フラットビーンのみの商品
コピルアック
コピナチュラル
・ピーベリーのみの商品
コピルアック ピーベリー
コピナチュラル ピーベリー
![[コピルアック ピーベリー 焙煎豆]](https://gigaplus.makeshop.jp/kaorukopi/aboutcoffee/peaberry/peaberryR620x310.jpg)
ピーベリーという希少豆が存在するということも、コーヒーの奥深さのひとつだと思います。